2015年08月28日

米大統領選:トランプ氏、日米安保と貿易不均衡を批判するがその「反論」

犬丸勝子イヌマルミツカ

毎日新聞の記事によると

安保条約についても「日本が攻撃されたら我々は直ちに助けに行かなければならないが、米国が攻撃されても日本は我々を助ける必要はない。公平だろうか」と持論を展開した。


アメリカ側のお決まりの台詞だ。

「早く、集団的自衛権行使を日本はさっさと決めろ」としきりに急がせ、やかましく催促しているともとれる。


日米のお家事情からすると、アメリカが、そのように日本側にせっつくのも、仕方のないことかもしれない。


ところが、このトランプ氏と同じ言葉を使い、強行姿勢をとっている輩がいる。

それが日本の国民のために働くべきはずの、日本の政治家、政府なのだからこの日本の政治は異常そのものなのである。

 その異常さは、もう多くの日本人の周知の事実であるからここではこの程度にしておいて、はじめのトランプ氏に戻る。


トランプ氏は日本に対し、前述の通り「安保批判」を展開する。しかし、日本はアメリカと国状が異なり、アメリカのように「軍隊」はもたず「自衛隊」を有するだけである。この表現の違いは実に大きく、「日本は戦争しない国」という意味なのである。それを憲法第9条に置き、日本国の柱としてきた。だから、戦後の日本は世界から信用され繁栄した。


また、狂ったような太平洋戦争を振り返れば、日本帝国の無条件降伏の際、史上最強の軍隊と言われた日本の軍隊をアメリカを中心とした連合国が解体し、東京裁判をはじめ、日本人から財産を奪い、多くの日本人を死に追い込んだ。二度と日本が軍隊を持ち国外に軍隊を出せないようにしたのは、アメリカ自身である。


そんな日本の立場の日本人にとっては日常茶飯事「軍隊で戦争」を行って慣れているアメリカのようにすんなりと「はいわかりました」とばかりに自衛隊の人殺しを実行できるものではない。


また、自衛隊を国外でアメリカの軍隊と一緒に「人殺しの道具」とし、その人殺し達を日本人が税金で支えなければならないと思ったときこれ以上の寒気がする話はない。


 また、トランプ氏は「貿易不均衡」についても触れ、「米国には大量の日本車が入ってくるのに、日本は米国産牛肉をあまり受け入れていない」と主張する。


しかし、日本の大手会社の株主を見てほしい。日本を代表するトヨタ自動車でさえ、大株主にジエーピーモルガンチエースバンクが入り、利益は日本以外の海外勢に流れている。日本の大企業の利益は日本国民の利益ではなく、むしろ、アメリカや海外の富豪の利益となっていることぐらいは大富豪のトランプ氏だからおわかりであろう。


貿易不均衡を叫ぶとしたら、日本に叫ぶよりも、むしろ、アメリカの国家予算の40パーセントがアメリカの大富豪のポケットに入っていると言われているらしいが、そのアメリカの大富豪に「日米の貿易不均衡をどうにかしろ」と言ってもらわないと解決しないお話で

はないだろうか。


太平洋戦争で無条件降伏して以来「主権を奪われた日本」にはアメリカを抜きにして、独自の判断で何も決められないことぐらいはおわかりだろう。

トランプ氏が大統領になったら、アメリカにお伺いをたてずに、日本が独自に判断できるように「日本に主権を返還」してくれるというのなら話は別だが。

posted by 東京92 at 20:57| Comment(8) | 社会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする